兵庫県立神戸高等学校同窓会

インタビューのコーナー

みなさん、こんにちは!
大好評のインタビューコーナー第2回は、同窓会東京支部の総会でも講演していただいたことがある、47回生の中崎正彦さんにお話をお聞きします!
国内・中国・東南アジア・欧州・米州・オセアニアと、ほぼ全ての路線に乗務しています
同窓会広報担当(以下「WM」) 世界中を飛びまわっておられる中崎さん、このたびはインタビューをお引き受けくださり、ありがとうございます!

中崎さん 日本航空で現在はボーイング777型機の操縦士をしています。2000年に自社養成パイロット訓練生として入社し、5年弱ほどの訓練を経て、2004年11月にボーイング747型の操縦士、その後ボーイング737-800型機を経て現在の777型機に乗務しています。国内・中国・東南アジア・欧州・米州・オセアニアと、ほぼ全ての路線に乗務しています。
また、世界のPilot Association(IFALPA)の日本支部、ALPA Japan(Air Line Pilot Association)で 飛行場施設と危険物輸送を主な専門分野として活動も行っています。

WM まさに世界を舞台にお仕事をされておられるのですね!!!そんな中崎さん、神戸高校時代はどんな高校生でしたか。

中崎さん 当時は理数科が1クラスだけあり、港島中学校から理数科に入学しました。3年間クラス替えもない、ずっと出席番号が同じ23番の3年間でした。
理数科だけに数学と理科に関しては科目が多く、内容も難しいなと感じた日々を覚えています。パソコンを使った授業や、数学オリンピックへの挑戦みたいな内容もありました。ある日の数学授業では先生の質問に答えられず、“窓から飛び降りなさい~”と愛の鞭を頂いた記憶もあります。そんな大変な日々をクラスみんなで過ごしていたこともあり、凄く仲が良い男子35名、女子5名のクラスでした。
部活動は2つ上の45回生の姉が在籍していた影響もあり合唱部に所属し、全国大会も経験させてもらいました。声を出すために腹筋だけは鍛えまくっていましたが、練習はさぼりがちなダメなメンバーでした(汗)
先輩方が気軽に優しく話して下さいました
WM 中崎さんご自身が卒業後、「神戸高校卒業生でよかったなぁ」と思われることはありましたか。

中崎さん 会社に入社し、アメリカでの飛行訓練が終わった後は関東での勤務になりました。この頃から、神戸高校同窓会東京支部の総会に参加させて頂く機会がありました。この総会は各学年の同窓会ではなく、一中の大先輩方から卒業したばかりの現役大学生まで、年齢幅広く集まる総会でした。総会で気軽に話してくださる大先輩方の中にはテレビで見る有名な方も居られ、そんな先輩方が気軽に優しく話して下さいました。この様な経験から感じる刺激は半端なく凄いもので、神戸高校卒業生は凄いなぁ~と思うと同時に神戸高校卒業生というつながりに本当に感謝しています。現在は東京支部運営のお手伝いもさせて貰っています。毎年の総会が楽しみで仕方ありません!
2004年以降、関西に住み関東で働くという生活スタイルなので、神戸高校同窓会本部と関東支部の両方から刺激を貰える有り難い状態です(笑)今後も“神戸高校卒業生”というつながりに沢山期待しています!

WM 神戸高校は国際交流にも力をいれていて、選抜メンバーが、イギリス・シンガポール・マレーシアに海外研修に行っています。お仕事で海外にも頻繁に行かれている中崎さんが、一番お気に入りの国はどこなのか、個人的にとても興味があるのですが。(笑)

中崎さん 何度か母校の海外研修の報告を聞かせて貰いました。私たちの時代には無かった制度なので本当に素晴らしい機会になっているだろうなと思います。日本は島国という事もあり、他国の文化や言語、常識に触れる機会は少ないと思います。この様な機会を活用して、より多くの後輩たちが色々な文化に触れる事を願っています。
私自身も仕事だけではなく、Pilot Associationの国際会議などでも色々な国に行く機会があります。あまり聞きなれない、南アフリカ共和国やモンゴル、カザフスタン、キプロスなどにも行く機会がありました。おすすめの国・場所と聞かれると、個人的には“お天気”を重視するので、年中良いお天気のアメリカの西海岸やオーストラリア・ニュージーランド(南半球の東海岸ですね)がお気に入りです。更に、一度行ってみては?とお勧めしたい場所は、カザフスタンのアルマトイです。1991年に独立した若い国なので、元気よい国民性、周辺地域がコラボした郷土料理、カスピ海やシルクロードなどの名所、大変興味深いところが沢山ありますよ。
同窓会を通じて感じる刺激が日々の生活に役立つ
WM アルマトイですか!調べてみます。笑。
ところで中崎さんは、6月1日付で同窓会の理事に就任されましたね。

中崎さん 既にお話したように28歳から東京支部でも毎年お世話になり、現在は非力ながら副支部長をさせて頂いています。また、同窓会本部では17回生の永田先生(高校時代の地理の先生でした)や関前事務局長などの先輩方にいつもお世話になっています。今回は関前事務局長よりお話を頂き、本部と東京支部との架け橋の一助になるかなと思いお引き受けしました。卒業生も20代~40代は忙しく同窓会にはなかなか参加できないのが現状だと思います。しかし、忙しい時期だからこそ同窓会を通じて感じる刺激が日々の生活に役立つと確信しています。神戸高校の諸先輩方は素晴らしい道を歩まれている方が沢山いらっしゃいます。自分一人の人生では感じることのできない・知りようのない面白いお話が聞けると思います。少しでも多くの若いメンバーが参加し、大先輩から多くの刺激を貰える同窓会が続けば嬉しいなと思います。

WM 4月10日に同窓会のHPがリニューアルされました。公式Facebookページも開設しているのですが、ご覧いただいたことはありますか。

中崎さん HPはとてもカッコイイですね!私も最近、遅ればせながらスマホにしましたが世の中、とりわけ若い世代はデジタル化が急激に進んでいると思います。リソースとしてHPやFacebookは必須だと思います。若い世代が少ない傾向にある同窓会を盛り上げていくきっかけにするべく、FBやHPの充実、その結果、多くの卒業生が繋がる状態が大切だと思います。Web担当の方は大変ですが、是非ともご尽力お願いします。
もし同じ飛行機で飛べる機会があれば最高ですね!
WM 航空業界を目指している後輩たちもいることと思います。
このインタビューコーナーをご覧のすべての卒業生に、最後にひとことお願いします。

中崎さん 航空業界しか知らないので恐縮ですが、日々違う環境(天候・機材の状態・お客様・場所、等々)で仕事をするのでマンネリ化しない仕事だと思います。僕自身、一番のお勧めポイントは勤務時間がバラバラなのでラッシュアワーに満員電車に乗らなくて良いことでしょうか(笑)。一方で、辛いところは、3か月に1度の訓練がずっと定年まで続き、同時に航空身体検査という健康的な体の維持が一生求められるといった厳しい部分も多く有ります。興味がある方は是非挑戦して欲しいです。もし同じ飛行機で飛べる機会があれば最高ですね!神戸高校の修学旅行の便を神戸高校卒業生の操縦士で一緒に担当しましょう(笑)。

WM ありがとうございました!今後のご活躍も卒業生一同応援しています。
《中崎正彦氏 プロフィール》
※駐機中に、日本航空の許可のもと撮影しています

1976年神戸市灘区に生まれる。
港島中学校
神戸高校(高校3年時に阪神淡路大震災)
駿台神戸校
京都大学・工学部
2000年日本航空入社